社内のデジタル化が終わったらいよいよ本格的にDX推進
前回の復習、DXとは?
今回のコラムは前回(間違えだらけのDX)の続き。DXは
- 第一ステップで社内業務のデジタル化
- 第二ステップでデジタルデータを活かして新規ビジネスを立ち上げる体質をつくること
と書いた。 つまり第一ステップだけではDX化とは言えないし、第二ステップにいきなり行こうとして、アナログな社員がついてこれずに社内改革が失敗する。
デジタルデータをどう活かすか?
今日は第一ステップが完了した場合の次の段階の話をする。できるだけ身近な具体例を示しながら伝えようと思う。
例えばコークオンというサービスをご存じだろうか?
コーラの自販機にスマホを近づけたら自販機に触らずに、お金も入れずにドリンクが買えるサービスだ。
アナログな時代のコーラの自販機
ドリンクの売れている量をカウントする→とりあえず売れているドリンクを多めに補充する。これぐらいしかアイデアは出てこないのでなかなか新規ビジネスとはいかない。これは仕事がアナログだからだ。
コークオンを導入したデジタル自販機
何歳、性別、どの地域に住んでいる人が、何曜日の何時に、何のドリンクを買っているか、すべてデータがコカコーラ社のクラウドに溜まっていく。
そうするとどんな新規ビジネスができるか?
新規ビジネス①
ターゲットをしぼって売れ筋ドリンクを売れる時間の直前にアプリ通知でクーポン発行して販促できる。
新規ビジネス②
サブスクにして毎月●円自動課金にして、毎日スマホをかざしたら一日一本ドリンクを飲めるようにする。(コーラ社は既に始めている)
これで社内のDXの完了
上記のようにアナログでは決してできなかった新規ビジネスがかなり確度高く開始することができる。
これはデジタル化→データがたまる→データを料理して新規ビジネスというDXの典型的な例だ。
このようにデジタルデータさえ溜まれば、実は新規ビジネスの発想は難しくない。しかしデータをもっていないとあらゆるビジネスが博打になってしまう。
あとは先述の通り、データを使って新規ビジネスを量産する体質をつくって社内DXの完了だ。何度も言う。体質化すること。決して一発ビジネスをあてただけで社内のDX化が完了したと思わないことだ。